今回、フィナンシェ倶楽部にたまたま持ち込まれたフィナンシェは、なんと仙台のご当地名産「ずんだフィナンシェ」なるもの。仙台のフィナンシェといえば、「フィナンシェ倶楽部」のインスタで以前「杜の館(「もりのやかた)フィナンシェ」をアップしたことがあるけれど、「ずんだ」に特化したフィナンシェもしっかりあったのですね。「ずんだ餅」といえば、宮城県仙台地方でその昔から愛されてきた伝統食品。原料として本来使用されるのは、枝豆やそら豆を茹でて擂りつぶしペースト状にしたもので、豆をすりつぶすことを「豆打(ずだ)」と呼びこれが訛ったとか、伊達政宗の陣中で、太刀で豆を摺りつぶしたことから「陣太刀」が変化したものなどと諸説あるそうです。この豆を擂りつぶしたペーストを砂糖にまぜて出来た餡をお餅にからめ、ずんだ餅、ずんだ大福、ずんだ団子なる名産品が数多く誕生し、お土産品として販売され人気商品となったのです。
TV番組内ではマツコ・デラックスが「私、ずんだ豆好き~!」とのたまうシーンなんぞを思い出されます。さて、この「ずんだフィナンシェ」の箱をおもむろに開けると、8つの個包装が整然と並び、緑の枝豆を喚起させるパッケージ本体が現れます。その外装を手で切り開け中身を取り出すと、伊達政宗公の兜の前立てに由来したのか、三日月形のずんだフィナンシェがそっと可愛いお顔を覗かせてくれます。ほのかな豆の香りがしたかと思いきや、そのまま口に放り込めば豆の香りが一層放たれ、フィナンシェにずんだを混ぜて焼き上げた風味が軽やかに鼻孔を抜けていきます。いささか表面は硬めに感じますが、醗酵バターが使われているらしく、フィナンシェを噛みしめるとふんわりずんだ的食感+わずかな塩味も楽しめるので、ずんだでコーヒーorティーブレイクを誘ってくれるのです。仙台を訪ねた折には「ずんだフィナンシェ」を試してみるのはいかが?
「仙臺ずんだフィナンシェ」8個入り 1,026円 製造元:株式会社 色彩菓房